ハムやソーセージなどの加工食品に欠かせない亜硝酸ナトリウム

スーパーなどで売られているハムやソーセージの成分表を見たことはありますか?そこには、ほとんどの加工食品に「亜硝酸ナトリウム」という表示があります。
これは、発色剤として使われている添加物です。美味しそうな色合いを出すためです。この亜硝酸ナトリウムが入っていないと、ハムもソーセージもイクラもタラコも、時間が経つと黒ずんできてしまい、誰も買いたくなくなるでしょう。
しかし、美味しそうな色合いというのは新鮮な証拠です。新鮮だと思うからこそ消費者は安心して食べられるのです。しかし、その色合いを保つために添加物を使うというのは消費者を裏切っているのではないでしょうか?
しかも、亜硝酸ナトリウムは、毒性が強く、食肉に含まれるアミンという物質と結びついて、ニトロソアミン類という発がん性物質に変化することによって、摂取し続けると、がんになる可能性が高まると懸念されています。
国際がん研究機関は、亜硝酸塩が添加されている赤肉の発がん性を2A、すなわち「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と位置づけています。
国連の食糧農業機関及び世界保健機関は、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議における一日摂取許容量は体重1kg当たり0.06mgで、欧州食品安全機関におけるそれは亜硝酸塩に関して体重1kg当たり0.07mgと設定されています。
この数字は、体重が10kgの子どもであれば0.6㎎が1日の摂取許容量になります。
人間における致死量は71mg/kgと推定されています。つまり体重50kgの人なら3.5gの摂取で死亡する危険があるということです。

厚生労働省が認めている亜硝酸ナトリウムの1日の摂取許容量は、毎日欠かさず摂取した場合の数字となっており、ハムやソーセージを毎日大量に食べ続けることは困難なので、ただちに健康に悪影響を及ぼすことはないと謳っています。
この「直ちに健康に悪影響を及ぼすことはない」というセリフ。どこかで聞いた覚えはありませんか?そうです。3.11福島厳罰が爆発した時に当時の枝野官房長官が定時の記者会見で何度も言っていたセリフです。
しかし、事故から3年半が過ぎ2014年の福島県の調査では、原発事故当時18歳以下の子ども約37万人のうち癌ないし癌の疑いがあるのが103名も出たのです。
通常、子どもの甲状腺がんは「100 万人に1人か2人」と言われていましたが、その数字のおよそ150~300倍という高い数字です。
「直ちに健康に悪影響を及ぼすことはない」としても、やはり、徐々に体内に蓄積されていく可能性を考えると、亜硝酸ナトリウムは控えた方が良い食品添加物の1つではないでしょうか?
亜硝酸ナトリウムが入っていないハムやソーセージなども販売されているので、特に、妊婦や小さなお子様には、より安全性の高い食品をお選びいただくことをお勧めいたします。