幼児期の肥満は

学童期の肥満に繫がりやすい

参照 朝日新聞 2020.02.15

幼児期の肥満は、学童期以降の肥満につながりやすい――。各種の研究でこんなデータが明らかになってきた。

 

 

日本では肥満の子どもは多くないが、専門家は「予防には幼児期からの対策が重要」と呼びかけている。家庭ではどんな点に気をつければよいのだろうか。

近年、子どもの肥満予防の重要性を専門家が指摘している。様々な研究から、幼児期に肥満だとその後の肥満につながりやすく、成人した後に糖尿病といった生活習慣病の発症リスクが高くなると分かってきた。

日本小児科学会など4団体でつくる協議会は昨年、初めて未就学児を対象にした「幼児肥満ガイド」を作り、とりまとめた東京家政学院大学の原光彦教授(小児栄養学)によると、むちむちだった赤ちゃんは、離乳期を経て幼児期になると、背も伸び、動きも活発になって次第にスリムな体形になってくる。

体脂肪率は、6歳前後で最も低くなり、その後成人にかけて再び上昇するのが一般的だという。

 

 

原教授は、「本来スリムになるべき時期に肥満になっているということは、将来が心配、ということ」と指摘する。

体脂肪率が減少から上昇に転じる時期が早いと、将来肥満になりやすいというデータのほか、5歳で肥満だった子の59%が12歳でも肥満だったという研究もある。

では、家庭ではのように気をつければよいのか。

まず、母子手帳の身体発育曲線(成長曲線)が参考になる。個人差があるので、標準的な成長を示す基準と平行に近い形で成長していれば、大きめでも小さめでも問題ない。

 

 

注目すべきは、線の動き方。体重が基準の形からずれていく場合は要注意だ。大きく外れていく場合は、かかりつけ医に相談すること。



ただ、幼児期に体重が増えるのは自然なこと。軽度肥満であれば、厳重な食事制限や特別な運動療法は不要とし、基本的な生活習慣を身につけることを重視している。

 

 

体重を落とすのではなく、増え方をなだらかにして将来的に「ふつう」の体格を目指していく。

幼児期に太りやすくなる生活習慣として、


〇睡眠時間が10時間以下
〇1日2時間以上テレビやスマホを見る
〇ジュースや清涼飲料水をよく飲む、などを挙げ、改善を勧める。

また、体格別に食べる速さをみると、男女とも、肥満の人の方が速い割合が高いそうだ。

 

 

カレーの具材を大きめに切ったり、主食に雑穀米を取り入れたりするとかむ回数が増えるという。

「ながら食い」も知らぬ間のカロリー取りすぎにつながる。食事のときはテレビを消し、おもちゃも片付ける。運動だけで体重を減らすのは難しいので、運動と食事の両方取り組むのが大事である。

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